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「MIND」p216~最後  ジョン・R・サール

p216
もちろん信念欲求 それに思考過程と言った 洗練された 志向性は 知覚や飢えや乾きの感覚に比べてより複雑だし 環境からの影響による 脳の直接的な刺激からは 隔たったものだ、 だがそれらはまさに 脳過程より引き起こされ 脳のシステム内において現実化するのである

思弁的に何を語ろうと個人の自由ではあるが なぜその語るに 至った の過程を、 理由を述べなくては誰もが納得はできない 、著者はその真摯な作業を一切行なっていないように思える

p378
第一に この説明は 心的現象を 自然の一部としてのみ扱う 、意識や 指向性は 光合成夜 消化のような 自然世界の 一部として 考えられるべきである 、第二に心的現象を 因果的に 説明するために 用いられ る 説明装置は 自然を 全体として 説明するために必要な装置と同一である 、心的現象の 説明が試みられるレベルは 素粒子物理学の レベルというよりは 生物学のレベルである、 なぜなら 意識やその他の 心的現象は 生物学的な現象だからだ 、意識やその他の心的現象は 生物学的な 過程から 生み出される ある種の生物の器官に固有のものである

著者の結論として 述べている部分ではあるが 肝心要の 心と 物理的過程等を結ぶ 精緻な 説明は本書を通して 一切なされていないように思う 、例えば 脳内の ある化学的物質 がこのような 変化を起こす時に 心が備えている 化学物質を 感じ取れる部位があり その結合点に より 心に ある種の変化をもたらす 、また逆もそのように言える、 などの 客観的な証拠を 一切示さず ただ自分の信念・ 思弁 ・言いたいことだけを 言っている気がする、 それでは 何も言っていないことと同じであろう 、しばらく時間をかけて読んでみたが 本書は 著者の 無能力をひけらかすだけのものにしかないように感じた、 逆にそれは読みきれていない私の無能力の証拠かもしれないが 、私にとり得るものはほとんどなかったに等しい、 書籍を選ぶ場合にはどっぷり浸かる前に前後左右 チェックしながら 本当にこの書籍は時間を費やすのに 価値があるかどうかの判断をしてから取り掛かるべきであるということを痛感した